私の夫は、オーストラリアで数件の不動産を保有しています。
多くは商業用ユニットですが、戸建ての民家も何軒かあります。
ちなみにトップ画像は、ウチの別荘です。
さて、別荘と聞くと、優雅な感じがしますよね?
しかし、実際には管理が大変で、とても面倒臭いのです。
夫は、とてもケチなので、自分達で出来る事は、全て自分達でやるという主義です。
だから、毎週別荘に行くのですが、掃除人を雇わずに自分達で掃除するのです。
私なんか、掃除しに行っているようなモノですよ。
割と広い家なので、掃除だけで1日が終わってしまいます。
だから、お金が溜まるのでしょうけどね。
ケチ過ぎて嫌になる時がありますよ。
例えば、レストランに行って、飲みモノを頼まずに水だけとか。
高所得者ですが、恐らく低所得者の方がお金を使っているだろうという、ケチっぷり。
もう20年以上は、収入の半分は、全て投資です。
まあ、借金まみれよりは、いいですけどね。でも、なんだかなあ。
さて、ウチは、この戸建てを一年の半分位は、貸しにだしています。
これは、プールの維持費や税金をカバーする為です。
プールは、ずっと24時間浄化フィルターを回しっぱなしなので、これでだけで電気代が一週間で20ドル位かかります。
1年にすると、プールの電気代だけで、ざっと1千ドル以上ですね。
更に、プール屋さんに、2週間に一度の水質管理やプール掃除などをしてもらうと、年間2~3千ドル位かかります。
(自分達がいる時は、自分達でやってます。)
他にも、芝刈りの人を頼んだり、木の手入れなども依頼してるので、維持費がかさみます。
(これもまた、自分達がいる時は、自分達でできるだけやっていますが。)
また、不動産会社に管理を頼んでいるので、不動産会社への支払いもあります。
という事で、人に貸したりもしていますが、殆ど儲けはないです。
儲けはないですが、オーストラリアは年々人口が増加している国なので、保有していれば、ほぼ間違いなく価値が上昇します。
(シドニーやメルボルンなど、一部上昇しすぎた地域は、戻りがありますが。しかし、これも長期保有していれば、いずれまた上がっていくでしょう。やはり人口が増えている国なので。)
ですので、観光地という事もあり、長期保有して値が上がるのを待っている感じですね。
ケチなので、リターンが見込めない投資はしないので、自分達のライフスタイルの為に別荘を持つという考えとは、少し違います。
さて、日本に住んでいる普通の方(オーストラリアの永住権を持たない方)は、確か新築の不動産しか買えないはずです。
ですので、新築を買う事になるかと思います。
そこで戸建てを買うのか、マンション(ユニット)を買うのかという事になりますが、私のお勧めは、観光地のマンションです。
しかし、完全な長期投資のキャピタルゲインが目的なら、土地がある分、戸建ての方がいいかもしれません。
ただ、そうではなくて、年間のリターンが目的ならば、人気の観光地の方がいいと思います。
観光地のマンションは、管理人が在中していて、他人に貸し出しをした際に、そこで支払い業務をオーナーの代わりに行ってくれたり、掃除の人を手配をしたりと、ホテルの受付のようなモノです。
管理費が結構かりますけど、個人宅で庭が広かったりプールがあったりすると、本当に管理が大変なんですよ。
自分がそこに滞在している時は、自分でできますけど、そうでなければ、他人に依頼しなければいけないので、経費が嵩みます。
勿論、一戸建てを貸し出しする時にも、不動産業者を使う事になるので、その費用も必要ですね。
だから、それを考えると、マンションの管理費を払っている方が、手間が少なくていいですね。
人気の観光地なら、自分が使う時以外は、他人に貸し出すのも簡単ですし、現地の管理人も現場に在中していますからね。
そして、やはり、日本人が経営している管理会社に総合的な管理を依頼する方が良いとおもいます。
なぜなら、オーストラリアの不動産会社は本当にいい加減だから。
日本のような対応は、全く期待できませんからね。
不動産会社には、本当に悩まされています。
実は、ある商業用ユニット(事務所と倉庫がある物件)を小さな会社に貸していたのですが、夜逃げされました。
賃貸料を2か月以上払わなかったので、何度も不動産会社の担当者に文句を言っていたのですが、いつも大丈夫だからと言いくるめられていたのです。
また、こちらからも、その会社のオーナーに電話をいれていましたが、電話には出ませんでした。
そして、こちらが痺れを切らし、その担当者のマネージャーにも文句を言ったのですが、マネージャーも忙しかったらしく、この件は後回しにされてしまいました。
そうこうしているウチに、ある日突然、その会社の事務所が空っぽになっていたのです。
夜逃げされたのは、明らかでした。
後日、その担当者は他の顧客からも文句が上がっていたらしく、解雇されました。
そして、マネージャーがこの件をフォローし、次へのテナントへの広告料を無料にしたり、仲介手数料を値引きしたりと手を尽くしてはくれましたが、こちらの損失は大きかったです。
なぜなら、賃料自体は敷金で回収できましたが、その他の諸経費もテナントが払う事になっていたのに、それらをこちらが被る事になったからです。
これは日本でも起こる事だと思いますが、こちらの人は、とにかくアクションが遅いです。
今日中に出来る事は、今日中にやる。ではなくて、
明日できる事は、今日やらなくても良い。という態度なので、ずるずると引き延ばされるのです。
まあ、対応が悪いのは当たり前なのですよ。
そして、これは良くある事なのですが、住居用物件で、テナントが要請した事をそのまま受け入れるケース。
例えば、テナントが、電球が切れたので、電気技師を呼んでくれと言われ、不動産の担当者が呼んでしまいました。そして、100㌦を請求されました。
よっぽど高い天井なら、このケースは判りますが、普通の家ならば、椅子でも用意して自分でやれば良い事なのです。
こちらが、そのテナントに直接連絡をとり、今後は電球取り換えは自分でやって欲しい。電気技師を呼んでもその費用は払わないからと伝えました。
そして、違う場面では、キッチンの電気調理器が壊れたとの事で、不動産屋から修理代の300㌦が請求されました。
なぜ、修理をする前に、こちらに伝えてくれなかったのか?
古い器具を修理するならば、もう少し足して、新しい器具を買ったのにと。
今後は、事後報告なら、支払わないから、先に相談してくれと伝えました。
オーナーに相談しないで、勝手に決めてしまう不動産担当者が多いです。
まあ、たまたま良い不動産担当者に当たる事もありますが、こちらが主導権を握り、色々とつっつかないと、物事が進まない事が多いです。
ですので、必ずテナント本人とも顔合わせして、お互いの電話番号を交換して連絡を取っています。
不動産担当者を仲介にいれるより、もう直接連絡しあった方が早いですし、間違いがないので。
(なんの為の不動産会社?)
という事で、これは英語が出来るとかできないとかの問題でなく、文化の違いなので、とても面倒臭いです。
英語が出来ても、費用はかかるでしょうが、現地の日本人相手の管理会社に任せた方が、安心できると思いますね。