皆さんは、専業主婦というと、どういう印象を持ちますか?
日本だと、生活にゆとりがあると感じるかと思います。
が、ここ、オーストラリアだと、少し事情が違うようなのです。
オーストラリでは、女性の社会進出が進んでいますので、共働きが普通です。
(それでもフランスや北欧と比べると、産休育休などは、まだまだですが)
ですので、専業主婦という女性は少ないのです。
特に、高所得エリアでは少ないです。
ましてや、子供がいなくて専業主婦というのは、生活にゆとりがある世帯というよりも、逆に生活保護世帯の方が多いのではないでしょうか?
(シングルマザーや、夫婦とも無職。低所得エリアの方が専業主婦が多い。)
パートタイムで週に2,3日働くという方も多いですけどね。
ワークシェアリングが進んでいるので、学校の先生で週2日勤務、それでクラスの担任が二人で分担とかもありな訳で。
まあしかし、大体、週に2,3日勤務している事務職の方って、以前にフルタイムで働いていて、出産育児でパートタイムになるというケースが殆どですけどね。
最初から、パートタイムというのは、ハードルが高いですね。
サービス業などでは、最初からパートタイムもありだと思いますが。
オーストラリアでは、専業主婦は無職と同等扱い?オージーから見下される?
それでですね。
専業主婦で働いていない。
というと、生活保護を受けているとか、能力が低くて働けないからとか、怠け者だとか。
まあ、そんな目で見られる訳ですよ。
この国は、社会保障や福祉が手厚いので、生活保護の方も多いですからね。
旦那の所得が高いとか関係ないですね。
なぜなら、あなた個人としてみられるから。
旦那がどんな職業で何をしていようが、それはあなたのステータスではないのです。
あなた自身が、どんな仕事をしているのか?
ここがポイントなんですね。
これは、オーストラリアに住んでいても、日本人夫婦だったり、日本人コミュニティーにどっぷり浸かっていると、判らないと思います。
しかし、オージー社会に接していると、判りますよ。
そして、実は、高所得世帯ほど、共働きが多いです。
まあ、共働きだと、結果的に所得が高くなる訳ですが、いわゆる専門職同士のカップルとか多いですね。
以前のご近所さんは、夫婦とも医者で、奥さんも出産後に直に仕事に復帰したので、フルタイムでベビーシッターを雇っていました。また、ハウスキーパーも。
これは、日本でも是非見習って欲しいですね。
専門職の女性も増えてきていますが、旦那と同じくフルタイムで働いているにも関わらず、女性の家事分担が多すぎます。
また、夫婦ともにフルタイムで働いている家庭は、旦那さんも家事をする家庭が多いです。
勿論、しない夫も中にはいますが、正直な話、この国はシングルマザー手当がとても手厚いので、夫がそんな態度だと、離婚されるケースも多いです。
女性が専門職でなく、低所得の職業だとしても、手当が良いので十分に生活できます。
というか、場合によっては無職でシングルマザーの方が、より手当が貰えて楽ができるかもしれません。
ですから、日本のように生活ができなくなるから離婚できないという事はないのです。
これはちょっと考えモノですけども、日本でもこれ位、女性を保護しないと、誰も子供を産まなくなりますよね
しかし、この国では、家族のサポートがないと子育ては、むちゃくちゃ大変なのです。
私の夫は、海外出張が多くて、年の3,4か月は家にいません。
また、帰宅も夜9時過ぎです。
(日本では普通ですが、こちらでは、パパと一緒に5時6時に夕食という家庭が多いです。)
だから、他のママ達と比べると、私としては大変なんですが、そういうのは考慮されないというか、そういう説明をイチイチしないといけない。
学校への送り迎えや、習い事の送迎は勿論、公園で遊ぶのでさえ、親が付いてなくてはいけないのですよ。
これは、アメリカの友達も言ってましたけどね。
オーストラリアは、アメリカに比べると、かなり安全ですが、それでも小学生の子供を1人歩きさせるのは危険です。
だから、よく移住したての時に、働いてるの? って聞かれました。
その時は、何も考えずに、働いてない。と答えていましたが、言うべきだったのは、
日本ではずっとフルタイムで働いていたけど、ここはチャイルドケアが高いから、今は家にいるのよ。
とか、
日本から移住してきたばかりで、旦那は出張が多いし、帰宅も遅いし、家族のサポートが何もないから、働けないのよ。
とか言えば良かったのです。
そうしないと、まるで私が、ずっと無職だったと思われてたようなんですよ!
。。。。。。。。。。いや、日本で普通に残業とかして、一日12時間働いてたから!!
マジで。
因みに、保育所は、一日に100ドル位取られます。半額は政府が補助するので、実質は50ドルですが。
そして、低所得家庭やシングルマザー家庭は、無料だったりするんですよ。
ホントこの国って、下手に稼ぐ方が損しますわ。
★因みに、シングルマザーでも、ある程度の金額を稼いでいると、シンママ手当は出ませんよ。
だから、ボーンと稼ぐのか、ギリギリラインだったら、稼ぎを減らして手当を増やして貰った方が得とかあります。
日本から移住してきた方で、覚えて置いた方が良いのが、今は働いていなくても、日本で働いてたという事を伝えた方が良いですよ!
というのは、難民や移民で、働いてない人も多く、そして彼らはかなりの額を政府から貰えています。
また、オージーで、親子三世代無職で生活保護という家庭も、結構いるのです。
ぶっちゃけ、低所得世帯よりも、生活保護世帯の方が豊かな暮らしをしていますしね。
まあつまり、オージー達からすると、私も税金を食いつぶす側だと思われていたようで。
いや、っつーか世帯としては税金1千万円相当以上収めてて、十分に社会貢献してるんですけどね。
高所得世帯だと、税金取られるだけ取られて、見返りがないからね。
食いつぶす側どころか、与えてる側なんですが・・・。
でも、働いていない。専業主婦。
となると、見下し感が半端ないんですわ。
だから、皆、私は働いている!(例えそれが週に1日でも)
って、威張るんですね。
アピールするんですね。
はい、はい、よーーく判りました。
って事で、私も今、介護士の資格を取っているのです。
それで、週に1日や2日、ちょこっと3,4時間働いて、
私は、働いている!
って威張ってやろうかと計画中なのですよ(笑)