ファーストエイドとCPRの資格をオーストラリアで取ったら、日本と状況が違った件

海外で人が倒れていたら、声がけしながら徐々に近づいて救助しよう。イキナリ殴られる事もあるって本当?

私は去年、オーストラリアでファーストエイドと心肺蘇生法(CPR)の講習を受けました。

また、20年前の事ですが、日本でも赤十字社による講習を2日間に渡り受講しました。

20年前から変わった事と言えば、より心肺圧迫に重点を置き、極端な話、人工呼吸はしなくても良いとの事でした。(私が受けた講習ではの話ですが)

圧迫の回数も変わりましたね。こちらを参照下さい。

http://www.med.or.jp/99/cpr.html

倒れている見知らぬ人に、いきなり人工呼吸をするのは、誰でも抵抗がありますよね。

そして、2人で1人を救助する場合には、1人が心臓マッサージをして、1人が人工呼吸をすれば良いですが、救助に慣れていない人が1人で救助する場合は、ひたすら心臓マッサージを続ける方が効果的なようです。
(と、私は講師から言われました。これは賛否両論かなと思いますが。)

ですので、私は実際に倒れている人がいたらどうするかと仮定し、恐らく人工呼吸はしないという前提で、ひたすら20分間心臓マッサージをさせられました。

その時に講習を受けていた全員が、人工呼吸をしないという選択をし、皆でひたすら心臓マッサージをしました。

また、複数人いる場合は、5分から10分おきに交代しながらマッサージを続けました。

とにかく、AEDや救急士が駆け付けるまで、辞めずに延々とです。

30分かかるかもしれない。

そして、1時間かかるかもしれない。

しかし、マッサージは絶対に止めるなと、気合を入れられたのでした。

オーストラリアのファーストエイドとCPRの資格講習の内容が、日本とは違う部分

さて、私が受講した時は、救急救命士歴20年のベテランの方が講師でした。

そこで驚いたのが、一番説明に時間をかけたのは、倒れている人への声がけです。

は?

なぜ、そこがポイント?

と思ったのですが、流石海外では日本と少し事情が違い、人を助ける時にも注意が必要なんですね。

といのは、実際にその方も、救助に駆け付け、倒れている人に殴られた事があったからです。

その方の同僚も、かなりの確率で、殴られたり蹴られたりした事があるそうです。

また、私の知人の女性は、倒れている人がいたので、直ぐに駆け寄り、体に触れながら声がけしたら、いきなり目を覚まして、首を絞められたのです!!

ひょえーーっ!!

。。。。。。。。意味不明なんですが?

はい、解説しますね。

どうやら、道端で倒れている危ない人の多くは下記に分類されるようです。
(ここでは、突然の脳梗塞とか心筋梗塞とか、病気で等は除外します。)

  1. 喧嘩の途中で、意識を失った
  2. 薬物使用により、倒れた
  3. 飲みすぎ

1番の喧嘩の途中で意識を失ったとか危険なんですよ。
なぜなら、助ける人が起こした時に、救助された人はまだ喧嘩の途中だと思って、殴りかかってくるらしいのです。

また、2番のケースですが、これは知人の女性が首を絞められたケースですね。
幻覚を見ていたらしく、悪魔かなんかだと思われたようです。
その女性は、その時のトラウマで外出できなくなり、心療内科に通ってるとの事。

3番の飲み過ぎは、日本でもよくありますが、こっちでは飲んでアグレッシブになる割合が、日本よりも多い気がしますね。

まあ、特に若い男性ですが。
繁華街のバーとかパブの周辺に飲みすぎで倒れたり、飲んで喧嘩して倒れてたりですね。

さて、それでは倒れている人を救助する際に、どのように近づけばよいのでしょうか?

それは、いきなり近づかないで、まずは倒れていながら蹴られても届かない位置で、声をかけます。

何も反応しないとします。

そうしたら、もう少し近づきますが、蹴られたり、殴られたりしないように、更に警戒しながら、もう一度、声をかけます。

何も反応しないとします。

次に、手や足を少し離れた場所から、何回か軽くたたき、声をかけます。
(もし、棒などがあれば、それで軽く突っついても良いそうです。離れている方が、襲い掛かって来たら逃げられますからね。)

そして、やっとこの時点で、すぐ近くで何回か体を軽くたたいて、更に声がけします。

危険がない事を十分に確認したら、救助を開始します。

だいたい、目を覚まして襲いかかって来る人は、体を何回か叩かれた時点で目を覚ますらしいので、ここで、距離を取りながら、安全を確認するのがポイントとなりますね。

しかし、日本では、こんな状況は設定されてなかったので、お国柄の違いにビックリしましたね。

まあ、講師によっては、こういう事はしないかもしれませんが、なんせ、その講師は20年のベテランで、しかも本人自身と同僚が危ない目にあってますからね。

これは、正しく実践を積んでないと、教えられない情報ではないでしょうか?

しかし、倒れている人がいたら、救助しましょうね!

ここで学んだ、警戒しながら距離を取りながら声がけし、徐々に近づけば、襲われる危険は少なくなるはずです。

殆どの場合で、倒れている人が襲い掛かって来る事はありません。

しかし、そういう可能性もあるという事も頭にいれておくと良いですよ。という事です。

因みに、オーストラリアの緊急番号は、000です。

この番号1つで、救急車、警察、消防車などの手配が出来ますので、その辺は便利ですね。