海外・オーストラリアで障碍者介護士資格を勉強中。気になる事例の紹介

私は、現在、オーストラリアで介護士の資格をとる為に勉強をしてます。

日本の介護士とは少し範疇が違い、こちらは障碍者に特化した資格となります。

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オーストラリアのグループホームでの事例。障碍者介護士資格の勉強にて

気になる事例・その1・グループホームでの恋愛関係

今回学習した内容で、印象に残った事例がありました。

<グループホームで、知的障害がある男女の関係を親が止める事は出来ない。>

という事です。

ほほう。これは、人の親としては、気になる事例ですね。

どんな内容か見てみましょう。

あるグループホームで、お互いに知的障害をもつ男女が、関係を結び、お互いの部屋に泊まりあっている。
女性の両親は、これを好ましく思っていなく、サポートワーカーにお互いの部屋の行き来を辞めさせて欲しいと依頼している。
また、そのサポートワーカーも結婚前に男女が関係を持つのは、彼女の宗教に反する事であるので、辞めさせたいと思っている。

この場合、何をすべきか?

さて、この場合、何をすべきなのでしょうか?

まずは、安全の確保です。
これは、部屋で男女が危険な事をしていないかどうかです。
(関係を持つ事が、危険とはされていません)

そして、その男女への事実の周知。
関係を持つ事で、予測されるであろう事実を伝える。
妊娠や病気の可能性、そして避妊方法など。
(また、他の組織と連携し、その男女への性教育や、ファミリープランニングなど)

ここで重要なのが、こうした方が良いとは言わず、公平に情報を伝える事。
必要な情報を与え、選ぶのは、当人達だという事ですね。

そして、サポートワーカーは、自分の考え方(結婚前に関係を結ぶのは悪い事だ)を押し付けてはいけないという事。
もし、それがストレスになるなら、職場を変えてもらうなどの希望を出す事。

その男女の両親たちが、お互いの部屋の行き来を辞めさせるように頼んでも、そのグループホームの規定には、それが禁止になっておらず、また、グループホームが利用者にそれを強制する事はできない。

親がどれ位、関われるかというのも、知的障害の度合いにもよるかと思いますが、恋愛関係になってくると、人権の問題があるので、また複雑ですよね。

ただ、知的障害の度合いが重度で、相手に何をされているかも判らないのに、一方的に関係を持たされているという場合は、全く別問題ですよ。
これは、大問題です。

何れにしても、グループホームに入居するという事は、親の希望を通す事が難しくなるでしょうね。特に恋愛関係は。

グループホームに入居する際は、親の方もグループホームのルールを熟知しておく必要がありますね。

気になる事例・その2・買い物好きな利用者の自立

あるグループホームの入居者で、知的障害のある買い物好きな女性がいました。

彼女は、自立する意味も含めて、今後は、自分ひとりで買い物に行きたいと主張し始めました。
その女性は、時計は読めるが、30分後と言われると、判らなくなります。
また、お金を払わずに、物を持ってきてしまう時もありました。

さて、彼女の為に、何をすべきか?

ここでも、やはり安全確保が優先します。

まずは、彼女を買い物に行けるようにトレーニングします。
自分でバス停まで歩いていき、お店に行けるようにするのです。
その際にGPSを持たせたり、尾行して様子を見守ったりします。

また、お金を自分で払う練習もします。

計算機で、合計はいくらなのか。
自分の手持ちのお金でそれを買えるのかを理解します。

まずは、50ドルを上限とし、次は100ドルと、使えるお金を上げていきます。
そして、お店ではお金を払わなければいけない事を教育します。

これは、ロールプレイをして、練習します。

そして、時計にアラームを設定し、アラームが鳴ったら、買い物を切り上げてバスに乗るという事を覚えます。

よほど買い物が好きで、自分で買い物に行ける事が嬉しかったのか、その女性は、半年後には、自分でバスに乗り、買い物ができるようになったそうです。

しかし、別の問題が発生しました。

彼女は、もっと買い物がしたいから、もっとお金が欲しいと言い出したのです。

さて、この場合、どうするか?

これは、3つ方法が考えられます。

1つ目は、彼女の家族に相談し、お金を増やすか決定する。
買い物のお金の出どころは、両親なので、意見をきく。
ー喜んでもっとお金を渡したいのか
ーお金は、もう渡したくないのか

2つ目は、お金はもう出せないという前提で、お金のかからない、他に興味のあるアクティビティを模索する。

3つ目は、職業訓練をして、パートタイムで働けるようにする

さて、前述のケースでも本人達の意志が優先しましたが、ここでも本人の意思が優先になります。

選択肢を示して、本人に決めてもらうのです。

重度の知的障害の場合は、親が意思決定をする場面も多くなるかと思いますが、基本的には、本人の意思が第一優先です。

日本のグループホームの現状が不明ですが、こちらでは、かなりソーシャルアクティビティに力を入れていると感じました。

運動や趣味のグループが沢山あり、本人が好きな事や興味がある事、とにかく楽しめる事を探して、外に出て、人と関わりを持つ。

ケアプランを作成するときは、利用者の家族も含めるが、家族の意思ではなく、本人の意思を最優先するという事です。

<追伸>
障碍者介護士の資格を取りました。
持っておいて損はない資格なので、おススメですよ。

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