副業でアルバイトを探している方や、その親御さんへの警告として、この記事を書きました。
私は、1990年、当時は19歳の大学生でしたが、知らない間に、成人向け内容のお仕事をしていた事があります。
(古い話ですが、現在でも様々な手口で、詐欺のような話もありますので、気を付けて下さい。)
違う仕事内容で求人し、実際の仕事内容は違う副業詐欺
そう、あれはもう30年前近くの話です。
誰もが知っている有名アルバイト雑誌に、“結婚相談所の夜間相談員”としての募集があったのでした。
夜9時から深夜1時までで、時給が1,500円。
夜間のテレホンアポインターという触れ込みです。
(現在だったら、主婦の在宅テレホンアポインター募集!とか超怪しいですね。いや、別に正直に募集内容に成人向けとか書いてあればいいですが、マトモなテレアポのフリして違うというのは、詐欺かなあと。)
へえ~。結婚相談所かあ。
夜にも電話がかかってくるなんて、凄く人気のある所なんだなあ。
入会案内とかすればいいのかなあ?
それで1,500円なら、いい時給だな。
深夜1時に終わるので、帰りは家まで送迎してくれるんだ。
電話の仕事ってやった事ないから、経験として、やってみるか。
マニュアルも用意されてるだろうし。
と、軽い気持ちで応募しました。
面接の住所に辿り着くと、確かに、“〇〇結婚相談所”という看板が出ていました。
店内に入ると、こじんまりとした事務所のような感じです。
こんにちは。
と、声をかけると、奥の扉が開いて、オーナーらしき方が出てきました。
そして、奥の扉へ通されて再度、ビックリ!
表向きの事務所よりも広い、電話部屋があるではありませんか。
しかも、まるで、そこは秘密の部屋のような感じなのです。
その秘密の部屋に通されて、仕事内容を聞いている内に、
あれ?おかしいな?と思える会話になってきました。
「基本的には、話相手をするお仕事です。
いやらしい会話はしなくてもいいです。ただ、聞いていて下さい。
あと絶対に、自分からは、電話を切らないで下さいね。
そして、なるべく長く、会話が続くように話を盛り上げてくれると、もっと良いですけどね。
」
はあ?
話しを聞いているだけでもいいんですね?
そして、会話が長く続く方がいいんですね?
判りました。やってみます。
あれ? なんだか想像していた、
“結婚相談所の夜間相談員”という事務的なテレアポとは違うなあ。
と思ったのですが、息つく暇もなく、早速、私専用の電話につかされました。
電話がかかってくるのを待つのです。
暫くすると、電話がかかってきました。
しかし、どうやら相手の男性は、少し興奮しているようなのです。
????
私は、意味が判りませんでしたが、周囲のアルバイトの女性の電話対応と、相手からの電話の内容で、ようやく、そのテレフォンアポインターの真の仕事内容が飲み込めました。
そうです、その電話とは<成人向け有料課金制の通話>だったのです。
ただ、その店は、普通の素人の女の子”を売りにしていたようでして、
女の子と楽しく会話ができる。
という感じで、私達には、いやらしい会話はしなくてよい。
しかし、向こうがいやらしい会話をしてきたら、
適当に頷いて、聞いてるふりして、電話はつなげたままで、切ってはいけないよと。
今の私なら、過去の私に、
「真実見えるの、遅すぎだろ!しかも、その時間帯で、結婚相談所の相談員って、あり得ないでしょ?」
と、突っ込めますが、当時の私は、あまりにも世間知らずだったのです。
だって、あの某有名雑誌に、「結婚相談所の夜間相談員」と書いてあったし。
仕事内容は、テレホンアポインターと書いてあったし。
面接の時にも、内容はイマイチ、不明だったし。
⇒面接の時に、不明な事は、質問しましょう!(笑)
話しが違う!
完全に騙された!
そう思い、逃げ出そうと思った時には、既に5通目の私の電話が鳴っていました。
⇒なんやかんやいいつつ、電話応対してる私(笑)
その受話器を取ると、何やら、相手が沈み込んだ声で、元気がないのです。
「自分は、生きるのに疲れた。」
と言うのです。
お話しを聞いていると、どうやら彼女に振られた様子でした。
色々と励ましていると、元気を取り戻してくれたようで、また電話する。
と、最後は明るい声で、お別れしました。
良い事したなあ。
なんか人生相談?
これが、結婚相談所の夜間相談員の真の仕事だよね!
などと、満足していたのですが、結局は、成人向け有料課金通話です。
殆どが、成人向け内容で、その相手の話を聞いているのが、苦痛でした。
結局、私は3日で、このバイトを辞めました。
オーナーは、まっとうな方で、時間分の給与は頂きましたし、スムーズに辞める事が出来ましたので、その辺はラッキーでしたね。
- 求人情報の内容と、実際の仕事内容は、異なる事もある
- 不明な点は、面接時に確認し、思っていた内容と違うなら、拒否する。
- 時給が、似たような職種と比べて高い場合は、要注意
こちらで働いている女性は、訳ありの方が多かったのですが、
皆さん、優しかったです。
その中の1人の方なのですが、交通事故に合い、顔面を崩壊した方がいました。
その方の忠告は、車に乗るなら、絶対にシートベルトをしろ。という事でした。
シートベルトをしていたら、ここまで酷くはならなかったと。
という訳で、このシートベルトの重要性の話は、こちらです。
https://he-sounanda.com/2018/03/15/seat-belt/