これは私が実際に体験した事を元に書いた、インプラント奥歯の口コミレビューです。 私は、専門家ではありませんので、あくまでも一患者としての見解です。
歯科医により、見解が違うかと思いますが、日本の歯科医に3人。
そして、オーストラリアの歯科医にも3人相談し、治療法を決断しました。
(私は、オーストラリアに住んでいます。)
インプラントを行う方の、参考になる記事ですので、最後までお読み下さいね。
<更新情報>
今迄のインプラントの体験から、良い歯科医の選び方をまとめてみました。
お急ぎの方は、こちらをお読みください。
私は、左下6番と7番の2本をインプラント予定でしたが、結果的には1本で、この2本分を賄う事が出来ましたので、大成功でした。
しかし、一歩間違えて、もしも、一番最初に受診した歯科医で、安易に6番のみをインプラントにしていたら、
今頃はインプラント周囲炎になっていて、インプラントを除去する羽目になっていたかもしれないのです。
インプラント専門医の費用と相場。インプラント周囲炎にならない為には
インプラントは、正しい知識と経験がある歯科医師が行えば、安全なモノだと思います。
しかし、そうでない歯科医師の元で行うと、危険なモノになり得るのです。
私は、たまたま夫の知人が顔面外科医であり、歯科医でもあったので、オーストラリアでその方にお願いしました。
総費用に関しては、1本で総額約5,000ドルでした。これは、日本と比べると、少し高いかもしれません。
ですが、日本でも、ノーベルバイオケアや、ストローマン他の一流インプラントメーカーを使用している歯科医院では、30~40万円位が適切価格だと思います。
因みに、私のインプラントはストローマン社製(スイス)です。
医師が言うには、ストローマンは、データの信頼性と成功率が高いから。との事でした。
低価格を強調している歯科医での施術は、おススメできません。
インプラント体自体が、安い粗悪品の可能性もあるからです。
さて、私の場合は、下顎左の6番と7番の2本を抜歯しました。
なぜならば、その2本とも、根管治療が失敗していて、顎の骨が少し溶けていたからです。
6番は、根が欠けてしまったので、抜歯するのは仕方ないのですが、7番自体は、しっかりとしていたので、抜歯したくありませんでした。
しかし、インプラントと隣り合う歯が、このように歯根に問題がある状況だと、後に高確率でインプラント周囲炎になり、インプラントを除去する羽目になるそうです。
通常なら、奥歯2本をインプラントにするかもしれませんが、歯を大き目に作ってもらい、1本のインプラントのみで済んでいます。
嚙み合わせはあっていますし、実質2本分が1本の費用で済みました。
ですので、隣り合っている歯の2本のインプラントを考えている方は、1本で済ませる事が出来ないか、相談してみてはいかがでしょうか?
インプラントの治療方法について、セカンドオピニオンを求めよう!
さて、インプラントの治療方法は、大きく分けて2つあるかと思います。
1.抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法
2.抜歯後の何か月後に埋め込む方法
これは、歯の状態によるかと思います。
10年前に歯根治療してあった、上顎左の奥歯2本(6番と7番)が、怪しいと診断を受けた。(6番と7番は、神経がなく、根管治療後にセラミッククラウンが被せてあった。)
↓
得に痛みはなかったのだが、根管治療は失敗していたらしく、レントゲンで歯根の周りに感染が見られた。(歯根嚢胞)
↓
当時の担当歯科医の判断により、6番の感染が酷かったので6番をヘミセクションし、7番を長持ちするようにした。
(ヘミセクションとは、奥歯の2本の歯根の1本を切断して、歯を半分抜歯する事)
↓
ヘミセクションした歯が、ぐらついてきた。診断したら、顎の骨が少し溶けている事が判明した。
顎の骨も溶けていたので、6番の歯は、もう抜歯してインプラントだろうと覚悟し、オーストラリアと日本のインプラント専門医に意見を聞きました。
<オーストラリア>
歯科医1:6番を抜歯と同時に、インプラント埋入
歯科医2:6番も7番も抜歯し、同時にインプラントを2本埋入
この時点では、歯科医1の提示してくれた金額が2,800ドルとリーズナブルであり、20年前からインプラント手術を行っているという事なので、良いなと思っていました。
また、歯科医2については、不信感を覚えました。
なぜ2本を抜いたほうが良いかの、具体的な説明がなかったからです。
7番も神経が抜いてあるのだから、長くは持たないでしょう。という軽い意見のみでした。
そして、日本に渡り、日本でも3人の歯科医に意見を聞きました。
<日本>
歯科医3:6番を抜歯し、顎の骨の再生を待ってから、インプラントを埋入
歯科医4:上記に同じ
歯科医5:6番と7番を抜歯。
<歯科医5の説明>
6番をインプラントにせず、ブリッジにする方法もある。だが、7番は神経がないので、ブリッジにするには負担がかかり過ぎる。
暫くは持つが、やがては、7番もダメになってしまうだろう。それを考えると、インプラントが良いのだが、6番をインプラントにするなら、7番も抜歯して、インプラントにしなければいけない。
なぜなら、インプラントの周囲に炎症がある歯があると、高確率でインプラント周囲炎になるからだ。
見たところ、7番の炎症は慢性的で、完治する様子はない。だから、インプラントにするなら、6番と7番を抜歯し、綺麗に菌を取り除き、顎の骨の再生をまち、半年後位に2本をインプラントにすると良いだろう。
なるほど~。これこそ、待っていた説明ですね!
詳しい説明に納得いきました。
また、歯槽膿漏や歯周病がある場合は、それらを治療してからでないと、これまた、インプラント周囲炎に高確率でかかってしまうという事でした。
そして、出来ればこちらの歯科医5の先生に、インプラント治療をお願いしたかったのですが、治療にかかる回数が、合計で5回通院の必要がある事から、断念してオーストラリアに戻りました。
その後、夫の知人である顔面外科医、兼、歯科医の意見を聞きました。
歯科医6:6番と7番を抜歯し、顎の骨の再生を待つ。
そして、半年後にインプラント1本を埋入する。
この1本はかみ合わせに問題がないように、大きく作るので、2本埋入する必要はなし。
この意見には、大賛成でした。
2本のインプラントの代わりに、1本のインプラントで済んでしまうのですからね!
価格的には、約半額で済んだのです!
良い医師に出会えてよかったと思います。
施術して頂いたインプラントは、1年以上経ちますが、全く問題はありません。
感覚的には、他の自分の歯のようです。
尚、治療方法についてですが、私の場合は、やはり抜歯と同時にインプラント挿入をやらなくて良かったと思います。
まだそこに菌が残っているのではないか?
菌が残っている所に、インプラントを挿入して良いのか?
また、抜歯をして、骨の再生を待ちました。
半年という間が空き、骨の再生をレントゲンで確認し、納得した上でインプラントを行いました。
やはり、納得がいくまで歯科医と相談した方が良いです。
相談が出来ない歯科医は、お勧めできません。
↓因みに、私は医師に虫垂炎を誤診され、危うく人工肛門になるところでした。
この事件で、セカンドオピニオンの重要性を思い知らされました。
https://he-sounanda.com/2018/03/07/appendix/
インプラント周囲炎にならない為に ~日々のケアとスペシャルケア~ PMTCで歯周病を予防し、一生自分の歯で噛めるようにしよう。
インプラントをすれば、半永久的に持つと思っている方もいますが(私もそうでした)それは違います。
インプラントを長く持たせる為には、日々のお手入れがかかせません。
私は、日本のインプラント専門医の1人から、今後に虫歯ができるようならば、インプラントをすべきでない。
日々のお手入れや、定期的なクリーニングを継続していく意志がなければ、インプラントはお勧めしない。
と言われました。
これは、インプラント周囲炎になり、酷い場合はインプラントを取り出さなければならない事態になるからです。
インプラントをしたら、今まで以上に、気を使わなければなりません。
私は、インプラントした後は、歯磨きを今まで以上に気を付けて行うようになりました。
今までよりも時間をかけるようになりましたし、また歯間ブラシやデンタルフロスを念入りに行うようになりました。
フロスは、歯と歯の間だけでなく、歯と歯茎の間にも注意して行っています。
私の場合は、特に下の前歯などは、歯と歯茎の間に歯石が出来やすいのですが、ここに気をつけるようになったら、見違えるように綺麗になりました。
また、定期的な歯科医でのクリーニングをお勧めします。(PMTC)
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaning の略ですが、歯科衛生士さんが1時間位かけて、とても丁寧にクリーニングしてくれます。
PMTCについては、絶対に日本でやるのがお勧めです。
私は、オーストラリアの歯科医に6か月毎にPMTCをしてもらっていますが、10分位で終わってしまいますし、日本と比べると、はっきり言って、とても雑です。
それでいて、高いです。通常は検診とセットで$140~200位です。
ですので、私は日本に帰国する時にPMTCを予約しています。
PMTCは自費診療の歯科医が多いと思うのですが、保険診療のクリーニングよりも更に念入りにして頂けます。
費用は5千円~1万円(内容による)が多いと思います。
自費診療なので、保険証は不要ですし、海外在住者も帰国した際にお試しする事をお勧めします。
海外と違い、日本の丁寧で、キッチリとしたPMTCにビックリしますよ!
<追記:その1>
奥歯のインプラントの1年後に、前歯が根から欠けたので、前歯のインプラントもしました。
<追記:その2>
ヘミセクションをした奥歯がぐらついてきた原因は、実は、食いしばりもかなり関係していた事が明らかになりました。
食いしばりや歯ぎしりがある方は、知らない内に顎関節症になっているかもしれません。
私は、この方法で劇的に改善したので、食いしばりがある方は、参考にして下さい。
<追記:その3>
インプラント周囲炎や歯周病予防の為に、この歯磨き粉がおススメです。